設立趣旨

 少子化が続き、世界に先駆け超高齢社会を迎えた日本では、健康寿命を伸ばし、高齢者が健康で豊かな生活が送れる社会の構築は、日本人の誰もが望むところであり、また日本の世界第3位の経済力を維持するためにも切望される社会である。

 「人は動脈とともに老いる」という言葉がある。動脈硬化は、肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病や喫煙など、さまざまな危険因子によって促進され、中高年の主要な死因でもあり寝たきりや要介護の原因にもなる、脳卒中、狭心症や心筋梗塞、腎硬化症、閉塞性動脈硬化症、大動脈瘤など恐ろしい疾患を引き起こす。動脈硬化予防意識の向上とその実践は、健康で豊かな社会生活をおくるための国民一人ひとりの課題であり、重要な公衆衛生対策でもある。

 超高齢社会となった今日、日本の新たな課題は、中高年者が健康寿命を伸ばして元気に社会活動に参加し、膨張する医療費・介護費用を抑え、強い経済力を維持発展させることである。そのためには、国、地方自治体、医学界、産業界がその力を結集し、国民の健康維持増進を図ることが強く望まれる。

 このような社会環境下、同様の趣旨で活動を続けている動脈硬化予防(研究・行動)啓発センターの事業を継承し、国や地方自治体、医学界、産業界等からの理解と協力を得ると同時に連携・交流を図り、動脈硬化予防啓発事業を推進することを目的に、一般社団法人動脈硬化予防啓発センターを設立する。

平成27年2月24日
一般社団法人動脈硬化予防啓発センター設立発起人一同

 

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